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人文社会学類 2年次生「文化総合」校外研修

3月16日(金)に校外研修で、2年次生人文社会学類のコア科目「文化総合」選択者約30名がオリエント美術館に行ってきました。

まず初めに、オリエント美術館の学芸員の四角龍二先生に講演をしていただきました。

文化は自然に働きかけることで生まれるため、自然環境が異なれば異なる文化が生まれる。こうして広がった多様な文化について説明されました。

また、先生の研究されている分野の資料や、オリエント美術館が大英博物館やオックスフォード大学などと行っている共同研究で、考古学の学芸員と科学者との協力によって、いつどこで作られたか不明なものも解明できる例を挙げ、共同することによる成果についても話されました。

そして、全国的にも珍しいオリエント限定のミュージアムを岡山市が設立した経緯について話されました。岡山学園理事長であった安原真二郎さんの所蔵品約2000点が岡山市に寄贈されたことを機に作られましたが、それだけでなく、オリエント史などの歴史研究を愛し、大学の教壇にも立たれたことがある故三笠宮崇仁親王殿下(元オリエント美術館名誉顧問)の「歴史には真摯に向き合うべき」というお気持ちを受けて、東アジアの歴史を次代に伝えるために設立されたということでした。

現在は、さらに充実した約4800点余りの収蔵品を東アジア地域を代表して管理し、オリエント研究の拠点としてのオリエント美術館の重要性が増していることや、非日常に身を置いて異文化に思いを馳せる空間としてのミュージアムの価値についてお話しいただき、生徒はミュージアムの意義について改めて学ばせていただきました。

その後、四角先生の解説を聞きながら、展示物を見学しました。
展示物から感じることや、想像する力の重要性について、展示物の形や作り方の違いから説明してくださったほか、その展示物に秘められた思いをお聞かせいただきました。

今回の校外研修では、非常に密度の濃いすばらしい時間を過ごすことができました。
「文化総合」選択者の皆さんが、異文化を学び、さまざまなことに思いを馳せ、世界に羽ばたいて活躍してくれることを期待しています。

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