5月19日(火)14:50~16:10,今年度の第1回SGH講演会が開かれました。講師はナカシマプロペラ株式会社イノベーション室長の久保博尚氏にお願いし,「なめらかさの秘密 ~日本の美が世界の憧れになるとき~」の演題で,グローバルの時代に求められるものについてご講演いただきました。講演の概要は以下のとおりです。
漆製品・無印良品の棚・イクシーの義手・ヤマハのバイク・グローバルの包丁・イナックスのトイレ・ナカシマプロペラのプロペラなど日本のものづくりは世界で高い評価を得ているが,それらはどれも美しい。そこに日本人が世界で活躍するための隠れたヒントがある。美しくないものは世界でNO.1になれない。最近話題のアップルウォッチも,日本の漆を意識して製品化している。美しくなると世界と繋がる。美しさのためには,できるだけなめらかに作ることが大切であるが,日本人は四季の移り変わりとともに生活してきた中で繊細な感性を身につけ,巡り巡ってそれが日本製品の品質に繋がっている。西洋のマネをするのではなく,日本人ならではの価値を大切にしたうえで世界と繋がってほしい。
講演の後,生徒代表が「『美しくないものはNO.1になれない』という言葉が印象に残りました。モノではなく私達人間が,世界で評価されグローバルリーダーとなるために必要なものは何かを考え,日本にある身近なものを大切に一つ一つ理解していきたいと思います。」というお礼の言葉を述べました。