ESDとは、「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)」の頭文字を取ったものです。
「持続可能な開発」とは、「将来世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発」という意味です。
その実現のために貢献できる、あるいは協力できる地球的な視野を持つ市民を育成するための教育がESDです。
今日は、本校7期生の甲斐田直子先生(筑波大学システム情報系社会工学域助教)に「『開発と環境の両立』~持続可能な社会に必要な要素とは~」という題で、ご講演をいただきました。
甲斐田先生は、「既存市場で評価されていない『環境』の経済的価値をはかる」(つまり、「環境」に値段をつける)ことと、「私たちが『環境にいい』ことをする(しない)のはなぜか?『環境にいい』ことをすると、環境がよくなること以外にどのような効果がうまれるか」などを主な研究テーマにされているそうです。本校の国際系(現在の国際教養学類)ご卒業の甲斐田先生は、国際公務員にあこがれてこの道に進まれたとのこと。
90分という、大学の授業並みの時間で、研究者としての関心や研究成果を詳細にお話しいただきました。
時には、学問の最前線の話を聴くのもいいものです。
後輩への力強いエールに勇気づけられた人も多かったのでは。
講演終了後、希望者との懇談会にもご出席いただきました。
留学のこと、国際貢献のことなど、たくさんの質問が寄せられました。
甲斐田先生は一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。
甲斐田先生、お忙しい中、本当にありがとうございました。