年末はたくさんの行事があり、ご紹介できていないものがまだいくつかあります。日付順とはいきませんが、順次UPさせていただきます。今日は2年次人文社会学類校外フィールドワークの第二弾として「歴史探究」の研修をご紹介します。
「歴史探究」の講座では「歴史研究を支える世界」というテーマで、フィールドワークを行いました。まず、県の公文書館である「岡山県立記録資料館」を皮切りに、岡山市の岡山空襲展示室を午前中に、午後に岡山県立図書館を探訪しました。
県立記録資料館ではアーカイブズについての簡単な概論を館長の定兼学さんにしていただきました。引き続いて二班にわかれて、資料の実見と館内の見学です。
資料の実見では元禄期の検地帳から明治の地図、犬養毅の手紙など、様々な資料を実際に手に取ることができました。
今手に取って見ているのは検地帳と往来ものです。いずれも江戸時代の資料です。
入口でほこりが入らぬよう、スリッパに履き替えます。ほこりなどは資料を傷めるもととなるため、入口では粘着性のあるマットが置かれ、ほこりの侵入を防ぎます。
まずは膨大な新聞の資料を実際に見てみます。これは明治期のものです。
さて、今回の目玉は行政資料の保管についてです。白い保管箱を空けると・・・。
公的機関の行政資料がドカッと! 行政資料の保管所に見学者が入ることは滅多にないそうです。今回は特別に見学させていただきました。案内をしていただいた前田さん、ありがとうございます。
続いて訪問したのが、岡山シティミュージアムに併設する「岡山空襲 展示室」です。学芸員の猪原さんの説明を聞いた後、聞き取り調査、オーラルヒストリーについて学びました。
市民から寄贈?された帽子と聞き取り調査の成果をもとに、戦時下の社会の様子や歴史がどんどん語られていきます。
さて、この工場みたいな所は??? 実は県立図書館のバックヤード見学中の風景です。書庫の本を機械が取り出す自動書庫を見学しています。
県立図書館では郷土資料などの収蔵やその閲覧の仕方などについて、司書の佐藤さんからいろいろ話をうかがいました。
郷土資料の古新聞の書棚です。古新聞も半端ではありません。なんと明治時代の新聞の実物が保管されているとか。さらに貴重書庫という金庫のような扉のある書棚もチラリと見学しました。
バックヤード見学の後は貴重資料の紹介です。原則は劣化や破損を防ぐため、デジタルやマイクロ化した複写資料を見るのですが、今回は特別に研究者並みに実物資料をみせてもらいました。これは古活字本です。