岡山城東高校の日々をつづります
岡山城東な日々

平成28年度第30期生入学式を挙行いたしました

今年、本校は創立30周年を迎えます。4月8日(金)に入学式を挙行し、新たに30期生を迎えました。

本校の入学式、卒業式は常にオーケストラによる演奏のもとで行われ、厳かな雰囲気で、一人ひとりが音楽に心を揺さぶられるような気がします。

開式の後、校長から新入生360名に入学許可が伝えられ、新入生代表生徒が宣誓しました。

その後、今脇PTA会長から祝辞をいただきました。

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祝電もたくさんいただきました。本当にありがとうございます。

閉式後、新入生と保護者の前に今年度の1年次団の教職員が並び、担任紹介がありました。

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30期生の3年間の学びが始まりました!

 

第30回入学式 校長式辞

芥子の山では、桜と桃が競うように咲き誇る、春たけなわの今日の佳き日、PTA会長、今脇誠司様の御臨席を賜り、また多数の保護者の皆様の御列席のもと、岡山県立岡山城東高等学校第三十回入学式を挙行できますことは、入学生はもとより、教職員一同の喜びとするところでございます。学校を代表し、心からお礼申し上げます。

ただいま入学を許可いたしました三百六十名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは今日、それぞれの夢を抱き、期待に胸をふくらませて岡山城東高校の門をくぐったことと思います。この場に立てた幸せに感謝しつつ、今の気持ちを決して忘れず、城東高校での学びのプログラムをベースに、課外活動を含めた様々なことに、高い志を持って積極的にチャレンジし、夢を実現してほしいと思います。

さてここで、皆さんに、私の頭上で金色に輝く校章の由来をお話しして、本校の目指すものを理解していただこうと思います。

この校章は、岡山県の県木アカマツにちなみ、マツの葉4枚で松笠を囲んでおり、中央に「高」の字を配しています。松が四季を分かたず、風雪に耐えて常盤の緑をたたえる姿に、時代を越えて真なるものを探究していこうとする願いがこめられています。4枚の松葉はそれぞれ葉先を球形に交差させており、本校に設置された人文社会、理数、国際教養、音楽の4つの学類が手を携えて、校訓である「進取・協同」の精神をもって、学校を盛り立てて行くことを表し、松笠はその効果が豊かに実り、生徒が自己主張していく姿を象徴しています。校章全体としては、城東の「東」の文字をデザインしたもので、国際化時代に対応して、大きく未来に向けて発展していく学校の姿を現しているのです。

このような理念で開校した本校は、今年度創立三十周年を迎え、皆さんは三十期生となります。先月の卒業式で、本校の卒業生は一万人を超え、先輩たちは全国・世界各地の大学や企業、国際機関で活躍しています。彼らは、岡山城東高校の伝統である自由な校風のもと、数多くの出会いと学びを通じて個性と才能を大きく伸ばして、世界へ羽ばたいて行きました。皆さんもそのような本校の伝統を受け継いで、更に発展させていただきたいと思います。

一方、本校は、創立三十周年を節目に、次の時代に対応した新しい岡山城東高校のあるべき姿をみんなで考え、作り上げていこうとしています。

現在、本校は、「ステージは『世界』だ!」という取組を進めています。これは、皆さんに世界にチャレンジする機会を数多く提供し、グローバルな学びを経験することで、将来グローバルリーダーとして活躍することを期待するものです。この取組は文部科学省も支援してくれており、本校は「スーパーグローバルハイスクール」に指定され、その成果が全国から注目を集めているところです。

グローバルとは全地球的なという意味です。現代社会においては、経済活動のみならずあらゆる活動が国境を越えて全地球的規模で展開されています。皆さんの身の周りには海外から輸入された物や情報があふれ、身近に外国から来た人も多数おられることと思います。一方、私たちが直面する諸問題には、環境問題、地域紛争のように、多くの国々が異なる文化を理解しながら、協同して取り組まないと解決できないものが少なくありません。このような社会では、グローバルな視野を持ち、主体的・協力的な実践力を備えた人材が求められており、スーパーグローバルハイスクール事業では、様々な体験的な学びを通じて、将来、国際社会や地域のリーダーとして、人類の未来に貢献できる高校生の育成を目指しています。

本校では、四つの学類での学びを通じて専門性を高め、海外での体験活動を通じて異文化理解や語学力を養い、グローバルの授業においてグループで課題研究に取組む中で、それぞれの専門性を統合し、チームで課題解決に当たるために必要とされる能力を伸ばします。

 次に、こうした岡山城東高校の校風や取り組みの基盤となっている「進取・協同」という校訓と、「城東の自由」についてお話しします。

まず、校訓の「進取」は、新しいことに積極的に挑戦することを言います。急速に変化していく社会に対応するためには、まずその変化をしっかり認識し、常に先取りすべく新しいことにチャレンジしていくことが大切です。「協同」は、目標の達成のため様々な立場の人が力を合わせることを言います。城東には多彩な個性が集まっています。互いを尊重し、それぞれの持ち味を生かして、助け合い高めあいながら成長し、三年後には世界を視野に、次のステージに踏み出してもらいたいと思います。

そして、「城東の自由」は、進取・協同を効率よく具現化する環境条件ともいえます。皆さんは、ここ城東で、多くの選択肢の中から、自分の自由な判断で、友と協力して新しいことにチャレンジできる環境にいます。しかし、自分で自由に判断したことには当然責任が求められます。自由は互いの自由を認め合ってこそ成立するものだからです。これは学校生活に限ったことではありません。今年から選挙権年齢が引き下げられ、皆さんは18歳になれば有権者となります。皆さんには、主体的に判断することで、政治に参加することが求められているのです。

私たち教職員は、皆さんを自ら考え、自ら行動し、自ら責任が取れる自律した人間と認めて接します。このような信頼関係のもと、城東の自由は成立しており、城東の教育が展開されています。皆さんは決して城東の自由を履き違えることなく、城東生の自覚をしっかり持って、城東の伝統をさらに発展させてもらいたいと思います。

最後になりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。本日からお子様を本校にお預かりいたしました上は、全ての教職員が心を一つにして、お一人お一人の成長と自己実現に向けて、最大限の努力を傾注する所存です。

どうか、本校の教育方針に御理解を賜り、お子様の御成長、飛躍のために、御支援・御協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

結びに、すべての新入生の皆さんが、ここ岡山城東高校で、いつも美しい音楽に包まれて、世界と直結した学びを経験し、生命もえたつ城東ライフを充実させ、大きく成長することを祈念し、式辞といたします。

平成28年4月8日  岡山県立岡山城東高等学校  校長 浅沼 淳

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